先日、新宿NEWoManにあるノーズショップの壁に取り付けられた、爽やかなグリーンのネオンサインの光を見て、自身もネオンサインをオリジナルで作り、会社に飾りたい欲求があったことを思い出した。よし!鉄は熱いうちに打てとばかりに、先日オーダーしてみました。今日はそのお話です。

ネオンサインは、バブルの時期までビルのイルミネーション看板として数多く製作されていました。(ほら、パチンコ屋とかもそうだよね)ところが、90年代中頃以降、LEDの台頭や広告の出稿先の変化によって屋外広告としての役割が減少。というように、悲しきかな、ネオンは時代から必要とされなくなってしまった。

ところが個人的にはネオンサインのもつ80年代っぽいアナログ感が、かえって良い。超イケてる。なんとなく活版印刷のようなリバイバルが起きているのも肌で感じる。

ネオンサインを模倣したLEDタイプもあるんだけど、そこはやっぱり熟練の職人が曲げて作るガラス菅にこだわりたかった。


そこで見つけたのが、株式会社シマダネオンさん。またもやInstagramで発見!視覚効果というのはすごい、一瞬でここに頼もうと決まりました。


島田ネオン


ギャラリーを見ても、センスのある仕事を手掛けてるのが分かる。おそらく、HIPHOP好きですね?とりあえず業者は抑えた!


肝心なのはデザイン。迷った挙句、「一息いれようぜ」の意味を込めて、Chill out にしました。画用紙とマジックを要し、フリーハンドで書いてみると、予想以上に筆記体が下手くそで、何度書いてもまったく話にならない…。(悲しくなったよ)

そこで、Befontsでフォントを探しました。フリーにも関わらずセンスの良い書体が詰まっていてかなり便利です。


Befonts-web
Befonts
HOLLAND フォント
font HOLLAND



そこで、一目惚れしたのがHOLLANDという、走り書きのフォントでした。




Chill out neon





完成したのがコレ。データはイラストレーターで作成しました。色はリラックス効果のあるグリーンを選定。サイズは大きめのW185×H37cm。

早速、シマダネオンさんに原寸でデータを送り、見積もりを依頼しました。




おっと、37万円か。予想していたけど、やはりオーダーメイドとあって安い買い物じゃないんですね。

しかし、この熱意を価格ごときで冷ます訳にはいかなかったので、即オーダー。(勢いって大事)それだけ僕にとってネオンサインは価値のあるものでした。

というわけで早速、大田区にあるシマダネオンさんの制作現場にお邪魔してみました。「こんにちは、どうもはじめまして〜。」と優しく出迎えてくれたのは、担当の森山 桂さん。


森山さんは、かつてグラフィックデザイナー。デザインをするうちにネオンの魅力に取り憑かれ、2014年にシマダネオンの門を叩き、社長の島田さんに弟子入りを申し出たそうです。しかし、ネオンサイン業界が衰退の一途を辿っていた事から、島田社長からは「雇用することは出来ないが、技術は教えてもいいよ。」と、いうことで、ネオンの製作技術を磨きながら、社長の許可を得て、シマダネオンのブランディングを開始。現在、”NO VACANCY”というブランドを立ち上げながら、シマダネオンの代理店として活躍しています。

なんとも振り切った方です。(かっこいい)ちなみに、TABILABOにも特集されています。すごくロマンのある記事なので読んでみてくださいね。





こちらがネオンを作る作業台。ここでたくさんのネオンサインが作られてきたんですね。製造業の制作現場って、公開してくれないケースが多いなか、快く招いてくれたことに感謝しています。

ネオンの制作は、まずデータを左右反転させて、原寸で紙に起こします。そちらに、曲げたガラス管を当てながら、少しづつ角度を調整するんですね。



こちらが、曲げる前の資材です。結構長いですね。

聞いたところによると、材料費も上がっているそうです。昔はいくつもあった資材メーカーも残すところ1社となっているそうです。(なんとかならないものか!)




こちらが、森山さんが制作した作品。ペイズリー柄も、デッキに装着されたネオンもとても素敵です。




色のバリエーションも豊富でした。青だけでもこんなに種類があるんですね。僕の Chill out のグリーンは、最も発色の明るいLGというタイプにしました。


見学と簡単な打ち合わせをしながら、色々話してくれました。

シマダネオンは、2代目社長の島田 真嘉さん自ら製作をしています。職人歴25年の超ベテランで、2017年に東京都知事賞を授与されたすごい人です。現在、首都圏で確認できている5名のネオン職人でも島田さんは最年少の55歳。後継者不足が伺えます。

ところが、森山さんのWEBを使った活動の甲斐あって、シマダネオンに限ってはたくさんの依頼が殺到しているようです。現在、同時にいくつもの案件をこなしていて多動な毎日を送っている様子。好きなことに没頭している男の表情をしていて、羨ましくもありました。

この日は熱い握手をして、作業場を後にしました。

ネオンの制作完了後、施工という流れになります。



後日、製造工程の写真を「いま、こんな感じですよ〜」と、進捗状況を画像で送ってくれました。親身になってくれる人たちです。



直線の円柱のガラス管を必要な長さにカットして、バーナーで炙って柔らかくなった場所を曲げて形をつくります。ガラス管の色によって硬度が異なるらしく、難しい作業だと聞きました。


曲げの作業が終わると、電極を出来上がったネオン管の両端に取り付けて、排気して中のゴミを取り除きます。それからガスを封入して、数時間アイジングをしたらネオン管は完成!
ネオントランスを介して電源と繋げばネオンサインの出来上がりになります。


ネオンの製作後、実際に来社してもらい、施工してもらいました。取り付けるには、電気技工士の免許が必要らしく職人さんが丁寧に取り付けていました。

neon sign


製作工程で使用した、図面を使って、ネオンを固定するピンの場所を決めていました。ピンは壁にドリルで穴を開けて、ねじ込みます。

neon sign


おぉ!なんかそれっぽくなってきました。


ネオンサイン オリジナル


ついに点灯〜!エクセレント!超絶クール!make me feel good!
しかも、17:15の定時になったら消灯するタイマー付き。

なんといっても、インパクトがあります。工場内の雰囲気がガラリと変わりました。


少々高価な、ネオンサインですが、満足度の高い買い物でした。

ネオンサイン オリジナル





シマダネオンさんでは、時折ワークショップを開いているようです。僕が初めて訪れた時も、2名の方がガラス管に火を当てていました。

ご興味のある人は、こちらにアクセスして、コンタクトをとってみてはいかがでしょうか。きっといい体験になると思います。